社会の変化と保健師の関係

求められる保健師

保健師の主な仕事は、「人々の病気を未然に防ぐこと」。看護師が「病気の治療に携わること」であるのに対し、予防に重点を置いているのが特徴です。近年この保健師がさまざまな場所で求められているのをご存じでしょうか?こちらでは、保健師の仕事をお伝えするとともに、そのニーズについても詳しくご紹介します。

保健師の仕事

保健師は代表的なものとして、企業に在籍して従業員の健康管理を行う「産業保健師」と、保健所や保健センターに勤務して地域住民の健康管理を行う「地域の保健師」があります。どちらも1人ひとりの相談を受け、親身になって健康上のアドバイスを行います。

産業保健師

各種健康診断の企画実施だけでなく、健康上の悩みや心の病気などのありとあらゆる相談に乗ります。そしてもう1つ産業保健師にとって大切なのが「経営に沿った視点」です。従業員の健康管理を行うことで企業の成長を促すことが求められ、その先には経済の発展も見据える必要があります。また、日々業務に忙しい勤労者の話を聞く「人当たりの良さ」も求められます。

地域の保健師

赤ちゃんからお年寄りまで、地域のすべての住民に健康アドバイスを行う保健師。乳児健診や予防注射、育児相談はもちろんのこと、その地域特有の問題や風習、伝統などについての知識も必要とされます。まさに「地域の健康を守る」保健師は、人々の生活に欠かせない存在となっているのです。

この「産業保健師」「地域の保健師」以外にも、大学において学生や教職員の健康管理にあたる「学校保健師」、介護施設や医療機関への勤務などもあります。

保健師の需要拡大

社会的に非常に重要な役割を持つ保健師。現在、全国各地で急激に需要が拡大しています。その背景には「高齢社会」「医療制度改革」という2つの大きな要因があるのです。

高齢社会による需要拡大

我が国の高齢化は進み、今や国民の4人に1人は65歳以上の高齢者であるといわれています。これに伴って、高齢者の在宅介護ケアや介護福祉施設における保健師の需要が急激に高まっているのです。

医療制度改革による需要拡大

医療制度改革関連法が2006年に成立し、平成20年には保健師の担う役割が1つ増えることになります。それは、罹患者数の増加を続ける生活習慣病の予防推進活動。生活習慣病予防の健診・特定保健指導の義務化・外部委託化により、保健師による始動が広く求められるようになります。

5年後の糖尿病患者数は740万人(予備軍を含めると1620万人)、高血圧は5100万人、高脂血症は3000万人と推定されています。この「保健指導対象者の増大」は、保健師の需要拡大に拍車をかけることでしょう。

上記のような流れを受け、民間保険会社や健康保険組合では保健師の採用活動が活発化しています。健康に関する豊富な知識と地域住民の相談に乗るためのコミュニケーション能力を併せ持つ保健師は、今や全国各地で強く求められている人材なのです。

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